「UFOcm」
あひるなんちゃら
王子小劇場
この劇団は何度も観ている。
何度観ても別に何という事も無い。
だが、観ている。
まあ日々の営みのような、そうでもないような。
こってりじゃなく薄味、梅干入りの素うどんみたいなもんかな。
でも、演ってるほうがそろそろ飽きるのではないか、
と心配したくなる。
瑣末な出来事に果てはないだろうけど。
「鳥のいる町」
連続模型の六回目公演
於・阿佐ヶ谷シアターシャイン
ネクロマンティックな話。
だが、死体愛好ではない。
ペットの代替品としてゾンビ化した死体と暮らすという寓話。
普通の芝居なのだけど、
なんか根っ子に土着伝承的な臭いを感じるんだよね。
過去に極楽鳥とゾンビに何らかの因果関係を
連想させるモノがあったかどうかは知らない。
でも、遠野物語あたりにモチーフの原典がありそうなっていうか、
あってもいいかなって思ってしまった。
表現テイストは全くもって今風の小劇団の現代劇。
ゾンビ役の女の子がいい。
嫌われ松子的なハカナサ+可愛らしさがある。
その他にも、バカな役をちゃんとバカに見えるように
演れる役者もおり、見ていて飽きなかった。
久方ぶりに楽しめる芝居だった。
「俺の屍を越えていけ」
王子小劇場プロデュース
王子トリビュート001 畑澤聖悟 参加作品
6人の男女がエゴ丸出しで口論するという芝居。
それぞれのスタンディングポジションを明瞭差別化する為に、
やや苦しい設定を背負わされた登場人物もいるように感じた。
ラストでどんでん返しがあり、その余韻がカタルシスの波
と同調するような仕上げ方だった。
日常は非日常と背中合わせだ。
ありえない事が起ってしまえば非現実的が現実に変わる。
無茶苦茶な状況設定が絶対ににありえないとは言えないところに、
ストーリーは発芽する。
この話の登場人物は、タイプの違う集合体の代表を担っている。
代議士のようなものだ。マイノリティはお呼びでない。
だから、初めから終わりまでコップの中の嵐ように感じる。
この閉塞感も仕掛けのうちだろう。6人の議論に解決は無く、
導き出されるのは後味の悪い苦渋の選択だ。
まあ、その後に救いのドラマが用意されているわけだけれど、
罪の意識からの解放は、決して罪を免れたわけじゃない。
車で人を轢き殺したとする。
死んだ男は刑務所から脱走してきた死刑囚だった。
なあんだ良かった……にはならない。
だから6人は屍を越えていかねばならないのだろう。
ハッピーエンドのような体裁をとりつつ、
晴れやかさは無用なのである。
この棘が刺さったような後味を観客がどう感じるか。
楽観はできないが悲観する必要もないだろう。
結局は好みの問題だし、見終わったと同時に
内容を忘れる客だっているのだから。
ただ、おいらは面白いとは思わなかったけどね。
お利巧さんしか出てこない芝居は退屈してしまうので。
しあわせあまた あめあられ
タイトル=しあわせあまた あめあられ
by Live Up Cupsules
場所=サンモールスタジオ
この劇団の芝居はまとまり感があります。
このパッケージの仕方に好き嫌いはあるでしょう。
でも、商品のカタチになっていない
大多数の小劇団から比べれば正攻法に演劇やってます。
ノスタルジックなシチュエーションが好きなようですが、
シンプルな価値観の時代の方が「人(ひと)」の
心のせめぎ合いが描きやすいからかもしれません。
ストーリーの展開にもリズムとメロディが感じられ、
劇場空間に世界観を顕在させることに成功しています。
−−−−−−−−≪気になる雑誌の紹介コーナー≫−−−−−−−−
※バックナンバー情報や年間購読割引情報もございます。
『演劇と教育』
一冊定価:610円
出版社:晩成書房

雑誌『演劇と教育』の詳細はこちらからご覧いただけます
■演劇と教育の紹介
表現しあい、つながりあい、育ちあう楽しさいっぱい。
ことばとからだの表現教育月刊誌
「教育」というと知識をきっちり詰め込むような硬いイメージでしょ。
ところが「演劇」は、なんでもありみたいな、
遊びごころにあふれる芸術活動。
その「演劇と教育」がぶつかり合っている、異色の教育月刊誌です。
「演劇」だから、ことばとからだの表現を大事にします。
「演劇」だから、人間と人間の関係を大切にみつめます。
「演劇」だから、いきいきとした創造的な場を求めます。
「演劇」だから全身でともに創るたいへんさと喜びがあります。
「演劇」だから参加したみんなが感動を共有します。
……こういうことが、人間が育っていく上でやっぱり
大事じゃないかと考える、
ちょっと変わった、楽しい「教育」月刊誌です。
小学校、中学校、地域などさまざまな教育の場で、
授業、クラブ活動、クラス活動、ワークショップ、
子ども会などさまざまな機会に演劇と教育が出会う
さまざまな実践報告が満載です。
演劇という芸術の魅力を探る演劇人からの発言、
教育という営みを見つめ返す教育者からの提言なども豊富。
児童・青少年演劇の情報、子どもが演じる劇の脚本も
毎号のように掲載しています。あなたの教育観・演劇観が、
ちょっと変わります。
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