いゃー映画って、いつ観ても本当にいいですね!そして演劇は、いつ見ても本当に感激しますね!だから観劇って言うんでしょうね!・・・ボソ。。。映画・演劇・芝居の論評を癖のある切り口でボソボソとお伝えしてまいります。お楽しみくださいませ!
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「ユメカタル」



芝居です。この劇団を見るのは2回目。知り合いの役者が2人参加しています。

 「下天の愛をくらぶれば」 by 企画演劇派ユメカタル
  場所=池袋シアターグリーン メインホール

 
この芝居小屋は改装以来初めての観劇です。とても美装になりました。幾度か公演を打ち、以前を知っているだけに感慨ひとしおです。


 えーと、表題の芝居の話です。ストーリーは新解釈っていうか、この劇団版「織田信長」です。大雑把な歴史ポイントを押さえて、時代劇を現代感覚で作劇することは珍しいことではなく、特段の新味はありません。


セリフ劇の色合いが濃く音響効果も抑え気味。照明は全体を通してきれいでしたが、疑問はあります。「目潰し」の使い方とか。でも、役者次第なんですよね、結局。


 魅力的な役者もいましたが、雑な部分もかなり目に付きました。まあ所謂所作。常識に捉われない事は結構ですが、ただ知らないだけじゃないの? などと不埒にイブカシんでしまいます。カッコよさ優先なら、もっと決まってなきゃねえ。


特に刀の扱いとか、殺陣も含めて。役者に自己アピールタイム許すくらいなら、もっと魅力的に見えるように演出つけた方がいい……と思います。






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「冬の夜空はアリゾナ州」



by 新宿パープルパンダ

先週はブラジルって劇団の芝居で、今度はタイトルがアリゾナですから。

でもって話にアリゾナ関係なしですから。


まあ、楽しめればいいわけで、芝居は映画のようにマス対象じゃない分自由度が高く、そこに新しい種が芽生える可能性もあるわけです。


ちょっと横道ですが、「ピンポン」のオープニングから中盤まで続く極端に長いカットバックは、芝居的にはよくある手法です。


大人計画でも観たことあったような気がする。松尾スズキの本だったかもしれないが。映像の常道としては登場人物の回想とか、ヒラメキの説明用フラッシュバック。


効果を上げるためにテクニカルに使用する手法を、ストーリーの構成に転換したのが新鮮で大胆に思えました。


 で、今回の芝居ですが、ジャンルはシチュエーションコメディ。3つのエピソードを串団子にして(一貫したモチーフの串に3つのエピソードが団子にように刺さっている状態)、それぞれの話に登場する人間関係性を滑稽化しています。これも芝居的です。


映画でもトリロジーなんてやりますけど、まあどちらが鶏か卵かなんてのも……これこそ滑稽ですね。


 話の舞台は、とあるホテルのラウンジ(ティールーム?)。訳ありの客たちと困り者の従業員たちが、ナンセンスかつ個性的なキャラクターで楽しませてくれます。


ちなみにタイトルの「冬の夜空はアリゾナ州」っていうのは劇中出てくる漫画家の作品名。この、男心を分からない恋愛漫画(劇中編集者のセリフ)が大ベストセラーになってしまったというのが話の端緒になり、ストーリーが進んでいくことになります。


 役者さんも概ね適材適所という感じ。いいですね。


えんじ則之(という名の役者さん)に本日のMVPをあげましょう。彼が、なかなか火がつかずくすぶっていた導火線に着火した功績は大です。ライブはなかなか思惑どおりにはいきませんからねえ。






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「Traveling by honey holic」



場所=ART THEATER かもめ座

 
 旗揚げ公演です。どんな世界業界でも新人に対する評価基準は少し甘めになると思いますが、そこを敢えて厳しくしてみましょうか。


 ……やっぱり甘くしましょう。別にこの芝居をコキオロしても無為ですから。


で、役者はある程度の演出がつけば、もっと良くなるでしょう。


雰囲気を感じさせる(期待させる)人もいましたから。ストーリーは一応あるのだけれど、余裕が無くて無駄が多い。


つまり生きてないし活かそうしていない。作・演は脚本がライブの台本であることを分かっていないのではないだろうか。判断と決断を感じられませんね。


その他は、ん〜論外。でも、一回目ですから。頑張ってください。





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音伝一会 〜ねづていちえV



朗読会に行ってきました。初めてです。もちろん聴きにです。おいらが読むのではありません。期待よりも、どんなものか、という野次馬的興味の方が大きかったのですが、うーん……。


 音伝屋番外企画 音伝一会 〜ねづていちえV
 場所=四谷コア石響


 二人の朗読者が一話づつ、それぞれ40分程度の物語でした。内容はクリスマスにちなんだ現代の寓話、やわらかく降り積もる粉雪のごとき余韻を響かせます。


 場所は貸しスタジオ。教科書の音読のような感じではなく、語り部自身が選んだストーリーを工夫を凝らして独演します。有り体にいえば、静と動の二編。一方がおいらの知り合いでした。


 朗読という表現を落語と比較するのは、性急というか安直に過ぎるでしょう。芝居のホン読み(台本読み合わせ)とも違うし。それでも話芸は必要だと思います。


複数の登場人物を声、表情、仕草などで演じ分けていましたが、少し物足りませんでした。「このしゃべり方は、さっきの人とは別人だという事を理解した上で聞いてください」と言われているような感じ。


決して退屈ではないのだけれど。朗読の楽しみ方ってものがあって、初心者のおいらにはまだ理解できてないのかもしれない。


 物語を読み聞かせている間、語り部はストーリー世界の創造主と等しい。そのマスターの「意志の力」が会場空間を支配すれば、自ずと、その畏怖すべき荘厳なパワーに総毛立つに違いない……多分。


というわけで、次回は延ばし延ばしの「2046」なのですが、正直あまり面白くない映画なので気乗りがしなくなってきた。何か別の作品に変えるかもしれません。
 






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『もも −未来へ−』



かなり唐突なタイトルで始めます。これが観てきた芝居の題名で、ベタを通り越してシュール感さえ漂います。

 『もも −未来へ−』 by 劇団「おかえり」第6回公演
 場所:さいたま芸術劇場小ホール


 勘のいい方なら大方想像つくかと思いますが、悪人が一人も出てこない教育的配慮が充分に行き届いた演劇です。


この劇団の作・演とおいらは、20数年前とある養成所の同期生でした。地方文化の担い手となった現在の彼女からは、当時の可憐な面影は消え失せ、心身ともに逞しくなった姿は感嘆もとい感慨もひとしおです。


内容は、定時制高校の生徒と教師が問題のある転校生の処遇をめぐって紛糾。だが、転校生(女子)の辛い過去を知り、全員が一致団結して彼女の心を開かせるというストーリー


 でも、いいお話といい芝居は別物ですから。両方がシンクロしている場合もあるけれど、今回はいわゆるヌルイ芝居で、表現を追求する姿勢は感じられません。


まさに予定調和の典型です。10数人の登場人物がいて、口論程度はあるにせよ、何ゆえぶつかり合わないのか。


キャラクターを描き分けてはいるけれど、敢えて登場させない人間像がある。作家(劇団)が忌み嫌っている人間のタイプが見えてくる。


 何を怖がっているのだろう。その根底には、壊してはいけない(と考えている)とても大事なモノが見え隠れする。


だが、表層的な善意が必要なのは日常生活の方ではないか。芝居は創作である。異分子同士がぶつかり合う摩擦熱や、眼に見えない感情の吐露が引き起こす化学反応の中にこそ、サブタイトルにもなっている「未来」に続く人間関係が浮かび上がってくるのではないだろうか。


 かなり辛らつになってしまったが、その要因は開演前に遡る。客入れ中に、物語のイントロめいた事を舞台で役者を使って行った。


前説でもない。開演時間前であり、客が座席を探したり、トイレに行ったり、ベチャクチャしゃべくっている最中に、「見ても見なくてもいいですよ」というスタンスのものだ。確かに、お客をフィクションの世界にいざなう事は難しい。


だが、効果がありそうなことは何でも良しとする品性は鼻白む。ストリートライブなら見たい者が足を止めればいいが、舞台は見るという前提がある。


見ても見なくても良い物を舞台上で行うという神経、そのお気楽さに苛立った。


とは言っても、定期的に公演を続けることには敬意を表します。何より大変なことは継続だから。ぜひ、これからも頑張ってほしいので、敢えて苦言を呈した次第です。






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『オーディション』

一冊定価:480円
出版社:白夜書房



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■オーディションの紹介
芸能界に直結したオーディション情報誌

「Version C」



 「Version C」 by 演劇集団なたく
 場所=新宿タイニイアリス

 この劇団の芝居を観るのも2回目です。知り合いのスタッフと役者が絡んでいるので。前回は歴史浪漫ファンタジー的なもの、で、今回は割とシリアルストレートプレイでした。


 何をやりたいのか明確なので楽に見ていられました。


時折、オモチャの缶詰をひっくり返したような芝居もありますが、えてして舌足らずな内容の誤魔化しだったりします。今回の芝居は、何らの装飾を排した上に変哲のない設定、余計な混ぜ物を加えない潔さが好感を持てました。


 近年、金融機関に勤める女性の横領事件が度々起こっています。犯罪に手を染める女性の心理と葛藤を、同僚の目を通して描きます。


この同僚の目線は、世間(社会)の欲求と好奇心を代弁する役割を担い、イノセンスとの対比が現代人の病巣を照らし出します。やや演技に難のある役者もいましたが、伝えたいメッセージがキチンと整理され、まとまりのある作品になっていました。


 この劇団は代表・スタッフとも女性。もう13回目の公演とのことですが、落ち着きを感じました。







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