「スイーサイズ ハイ 」
UNITレンカノ PIECE2
阿佐ヶ谷アルシェ
中盤までなかなか面白い芝居だった。
終盤は破綻無く上手にまとめようという意図が感じられて、
リズムが悪くなった印象。
説明をもっと大胆に省いても充分に成立するはずだ。
悪役となる自殺幇助男は一種のサイコなわけで、
特異な価値観を持っている人間であることを丁寧に教えてくれる。
確かに重要な内容だ。
このエクスキューズがなければストーリーの土台が脆弱になるだろう。
しかし、それでも更に削って最小限にするべきだったと思う。
理由の一つ、誤解や分からないという感想を怖がって、
クライマックスに必要な勢いを削いでしまった。
理由の二つ、セリフのやりとりによって、
常識が通用しない男の人間像が理解しやすくなってしまった。
この安定感は安心感につながる。
生理を超えた怖ろしさは、理解とは対極にある。
登場人物たちが怒ったり怖がったりしても、
観ている側の恐怖感は増幅しないのだ。
姿かたちは人間に見えたとしても、
人間とは思えない戦慄をどう表現するか。
説明されても、ピンとは来ないんだよネエ。






















