「愚者の雪 賢者の桜」
時の工房 第六回公演 お時戯草子
アドリブ小劇場
悲恋物語。
と、一口で言っても様々なパターン、
シチュエーションがある。
恋が成就しない阻害要因をどう設定するか。
この話はロミオ&ジュリエットではなく、
恋人達それぞれに恋を諦めさせようとするカセを背負わせていた。
それはいいとして。
男と女、
それぞれの心に芽生えた恋愛感情に対する
戸惑いや煩悶のプロセスが、
かなりすっ飛ばされている感じがした。
キャラや時代背景等々から、
素直な心情吐露をさせにくいのは理解できる。
でも、死んでいく女に感情移入できない。
男の事が好きなのかどうかすら良く分からない。
……大きな時代の転換期に、儚く散る恋花ひとつ……。
@女の心に巣食う深い闇〜
Aそこへ現れる闇からの解放を誘う男〜
Bしかし抗えない宿命に殉ずる女……
一応三段論法に当てはめているけれど、
これだけでは悲恋というか恋愛にはならないだろう。
AとBの間に欠かせないものがあるはずだ。
愛し合っている二人、を確立させなければならない。
その先に悲しい結末が待っているから物語になる。
セリフで説明されているのかもしれない。
ベタな演出が嫌なのかもしれない。
しかし、通常の「人の死」以上の哀切さを感じられないのだ。
解釈の自由とは違うと思う。
芝居全体のリズムや展開はストレスなくまとまっていた。
でも物足りない感じ。






















