いゃー映画って、いつ観ても本当にいいですね!そして演劇は、いつ見ても本当に感激しますね!だから観劇って言うんでしょうね!・・・ボソ。。。映画・演劇・芝居の論評を癖のある切り口でボソボソとお伝えしてまいります。お楽しみくださいませ!
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「俺の屍を越えていけ」



王子小劇場プロデュース
王子トリビュート001 畑澤聖悟 参加作品


6人の男女がエゴ丸出しで口論するという芝居。


それぞれのスタンディングポジションを明瞭差別化する為に、

やや苦しい設定を背負わされた登場人物もいるように感じた。



ラストでどんでん返しがあり、その余韻がカタルシスの波

と同調するような仕上げ方だった。



 
日常は非日常と背中合わせだ。


ありえない事が起ってしまえば非現実的が現実に変わる。


無茶苦茶な状況設定が絶対ににありえないとは言えないところに、

ストーリーは発芽する。
 


この話の登場人物は、タイプの違う集合体の代表を担っている。

代議士のようなものだ。マイノリティはお呼びでない。


だから、初めから終わりまでコップの中の嵐ように感じる。

この閉塞感も仕掛けのうちだろう。6人の議論に解決は無く、

導き出されるのは後味の悪い苦渋の選択だ。




まあ、その後に救いのドラマが用意されているわけだけれど、

罪の意識からの解放は、決して罪を免れたわけじゃない。


 

車で人を轢き殺したとする。

死んだ男は刑務所から脱走してきた死刑囚だった。

なあんだ良かった……にはならない。

だから6人は屍を越えていかねばならないのだろう。



ハッピーエンドのような体裁をとりつつ、

晴れやかさは無用なのである。



 
この棘が刺さったような後味を観客がどう感じるか。


楽観はできないが悲観する必要もないだろう。

結局は好みの問題だし、見終わったと同時に

内容を忘れる客だっているのだから。



ただ、おいらは面白いとは思わなかったけどね。

お利巧さんしか出てこない芝居は退屈してしまうので。