どことなく六八九トリオの昭和歌謡みたいな題名ですが、芝居のタイトルです。
知り合いのスタッフから誘われて観に行きました。
「夜空が僕らをみつめてる」by サニーサイドウォーカー
場所=王子小劇場
シチューションコメディの形式で、やり場の無い憤りと哀切、そして未来への希望を盛り込んだ王道の青春ストーリーです。
舞台、効果、役者それぞれが一定のレベル以上だったので、余計な事を考えずに見ていられました(余計な事とは、眼に余ったり、耳に障ったり、イライラする等)。
で、そのストーリーはというと。大学のUFO研究会OBたちが集まった8年ぶりの同窓会。
観測場所だった校舎の屋上で、昔話に花が咲く。
だが、当時の部長が自殺した原因が、部内の三角関係のもつれだったことが判明。
楽しいはずの再会が、にわかに険悪な雰囲気に変わっていく……。
あからさまに減点というものは無く、コンパクトにウエルメイドな短編に仕上がっています。
作品からは劇団の志向、こだわりや優先順位等が見えてきます。
クオリティを保つノウハウを持ち、観客ニーズのミドルレンジ内に着地させることは、本来興行として成立させるべき芝居の基本です。
でも、今回の芝居を観た限り、そこまでです。
基礎はある。何が足りないかではなく、何を追加すればこの劇団が一皮むけるのか。
オリジナル脚本だからオリジナリティが発揮できるわけではない。
価値を創出する何か、思想、表現手段、表現自体、etc……。
例えば70年代にフォークソングブームがあった。
でも、ブームに乗れず今ひとつ伸び悩んでいるグループがあった。
しかし、やがてそのグループは他と一線を画す個性を磨き上げ、ブレイクした。オフコースである。
期待できる劇団だと思うので、今後も楽しみです。
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