芝居です。知り合いの役者から、急遽出演することになったという連絡を受けて観に行きました。本番間際のピンチヒッターというわけです。
「あなたはロボット」by Tomotakaプロデュース
場所=ザムザ阿佐ヶ谷
実のところ、けっこうあるのです。代役。理由は様々。でも、怪我や病気で舞台に穴あけるなんてことはほとんどありません。
そんなもの、気合で何とかするのが舞台ってものですから。骨折ぐらいなら日常茶飯事です。ただ、気持ちが入っていない人間は耐えられません。理由をこじつけて、あるいは何も告げずに去っていきます。
以前のことですが、おいらが関係している劇団でも公演期間中に役者が逃げたことがあるのです。本番を4ステージ残してトンズラされました。
前の日まで舞台に上がっていた人間が、急に消えてしまったわけです。どうやら個人的な金銭問題があったようなのですが、それは後々分かったこと。とにかく幕が上がるまでに決断をしなければなりませんでした。
公演中止にして、前売料金を払い戻すか。
代役を立てて上演するか。
内容を変更して上演するか。
中止にしたところで、劇場費や外注費がなくなるわけではありません。そこで役者経験のあるスタッフを代役に立て、セリフやシーンを間引きしてプロンプターを付けました。
そして、料金を値引き(一部返金)をした上で上演したのです。確か4時間くらいで修正作業をしたような覚えがあります。我々が大変だったのは仕方のないことですが、お客さまにご迷惑をかけたことが一番心苦しいことでしたね。
さて、今回の芝居ですが。
鉄腕アトムにロビン・ウイリアムスの「アンドリュー」をプラスしたような、ロボットと人間の愛情物語です。ジョニー・デップの「シザーハンズ」の趣も入っている感じ。さらにウイル・スミスの「アイロボット」的な人間VSロボット(機械)の攻防も絡んでいきます。
でも、欲張りすぎですね。
「共存」or「恋愛」のどちらかに絞った方が、ドラマを深めることができたはずです。
構成だけでみれば、恋愛に比重がかかってはいます。でも、アンドロイドに好意を寄せる女の子を軽く扱いすぎです。
演技云々ではなく、彼女の特殊さをキチンと処理していない。まるで普遍の親子愛のごとく、自然の生物原理のような扱いだ。
ちょっと退屈な女の子とアンドロイドが出会ったら、それはもう恋の始まり……そんなはずはない。だからドラマになるのだ。
なんとも、ファーストフードチックなお話でありました。
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