いゃー映画って、いつ観ても本当にいいですね!そして演劇は、いつ見ても本当に感激しますね!だから観劇って言うんでしょうね!・・・ボソ。。。映画・演劇・芝居の論評を癖のある切り口でボソボソとお伝えしてまいります。お楽しみくださいませ!
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「茶の味」

題名は千利休の伝記モノみたいだけど、違います。


郊外に住む平凡な一家のホームドラマです。


でも、ちょっと変わってます。


この映画を観た後の不可思議感と爽快感は、
20数年前に「家族ゲーム」を観たときに
近いような気がする……。


見所という部分がたいていの映画にはあるけれど、
とりたてて、無い。


つまらない部分もない。


喜劇ともいえず、全般的にはナンセンス。


けれど、人間が活きている。


一家の人間模様を日記のように追いかけている。
それがクライマックスで縒り合わさって、いかない。


夫婦と子供二人(兄と妹)、祖父と居候(夫の弟)の
6人それぞれが、それぞれで生きていて、
でもバラバラではなく押し付けがましい結束もない。


多分、大人が考える家族像ではなく、
家族という概念をまだ知らない
子供の心が捉えた「いえ」「わたしんち」
なのではないかと思う。


しかし、それを子供向けなり、
大人向けなりのストーリーにしてしまったら、
ありきたりで変哲の無いモノになったはずだ。


どこまで子供の心象風景テイストを維持しながら
映画にするか、というのがポイントだったような気がする。


点を線にしていくのがストーリーだとすれば、
点を点のまま残しつつ映画としてのベクトルからは
ギリギリ外さない。


例えば「あの子をさがして」という
チャン・イー・モーの傑作は、
子供の視線を通しつつ、
明快なストーリーとダイナミックな
感情のクライマックスがある。


当然、子供の視線は映画を
より劇的に創り上げるための手段だ。


だが、手段ではなく目的にしたとき、
個人の集合体である家族が、
幻想ではなく実存よって
成立する事を浮かび上がらせたのだ。


監督は「鮫肌男と桃尻女」の石井克人。


パーティー7」はあまり乗れなかったが、
「茶の味」は快作だと思います。



茶の味 グッドテイスト・エディション茶の味 グッドテイスト・エディション
出演:坂野真弥 /佐藤貴広 /浅野忠信 /手塚理美 /我修院達也 /三浦友和
レントラックジャパン
発売日 2005-02-25


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