いゃー映画って、いつ観ても本当にいいですね!そして演劇は、いつ見ても本当に感激しますね!だから観劇って言うんでしょうね!・・・ボソ。。。映画・演劇・芝居の論評を癖のある切り口でボソボソとお伝えしてまいります。お楽しみくださいませ!
Sony Music Shop

「初恋のきた道」

昨年もDVDで数回観た。
自らの意志で映画を繰り返し見る事は、
正直滅多にない。


ただ、別格なのが黒澤明とチャン・イー・モーの作品群。
その中でも、好きな映画です。


おいらが初めて観たチャン・イー・モーの映画、
画面に食い入った。


何と言ってもすごいのが映像の力。
カメラマン出身の監督ではあるけれど、

とにかく美しい。


自然の色、生活の色、その配色、光線、
画面構成、濃淡と強弱、情景(心理描写も)……


溜息が出る。


独特の映像美を賞賛されるタイプではなく、
あらゆるシーン、おそらく1コマ1コマの
スチール全てが一幅の絵(写真というよりも)になっている。


この完全主義者ぶりは、凄い。
黒澤に通じるものがある。
とりわけ色彩に対するこだわりは並大抵ではない。


この作品の舞台設定は、
文化大革命頃の中国山間部の寒村。


その鮮やかな四季を輝かしい輪郭で
画像に映し込んでいる。


肌を刺す日差しの痛さから凍える息遣い、
そして人の顔……魅入られた。


今ではすっかりチャン・イー・モー作品の
レギュラーとも言える、
チャン・ツィ・イーの実質映画デビュー作。

可憐で一途な少女を好演している。


ストーリーは本当にシンプル。学校の無い村に、
町から若い教師が赴任してくる。


村を挙げた歓迎と校舎作りのさなか、
一人の村娘がその青年教師に恋をする。


しかし、その教師はあらぬ疑いをかけられ、
町の共産党員に連行されていってしまった。


娘は、必ず戻ってくるという若者の言葉を信じて、
約束の日を待ち続ける……。


当時のプロレタリアートの生活の中に、
現代では失われた宝物を見る思い。


手を加えすぎない贅沢……価値の多様化、
情報の重層化した社会の中に身を置く、
自分自身への戒めでもある。


選択肢が多ければ幸せというわけではない。
おまけが多いから得なわけでもない。


あれやこれやと広げざるを得ないという事は、
肝心の中身に魅力がないという事だ。


今までも、そう思って脚本を書いてきた。


初恋のきた道 [SUPERBIT(TM)]初恋のきた道 [SUPERBIT(TM)]
出演:チャン・ツィイー /スン・ホンレイ /チョン・ハオ /チャオ・ユエリン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日 2004-12-22


さらに詳しい情報はコチラ≫
 




−−−−−−−−≪気になる雑誌の紹介コーナー≫−−−−−−−−

※バックナンバー情報や年間購読割引情報もございます。


『SCREEN(スクリーン)』
一冊定価:720円



『SCREEN(スクリーン)』の詳細は
こちらからご覧いただけます




■SCREEN(スクリーン)の紹介

人気スターのカラーグラフや最新作・話題作などの情報満載!


「スクリーン」は創刊以来60年近くにわたり
読者の皆様から愛され続けている日本を代表する洋画雑誌です。


人気スターのホットニュースや、ハリウッドを始めとする
海外の最新作・話題作をいち早く紹介すると共に、
毎号ファッションや人気作品・スターなどに様々な角度から迫る
特集記事が満載!


さらにDVDやTVで放映される作品情報も網羅した、
充実の洋画雑誌です。