芝居用戯曲を映画用に書き直したらしいです。
役所広司の相手が稲垣吾郎だと聞いた時(知った時かな)、
ココリコ田中が思い浮かびました。
ベースに共通する人間味があると感じたからです。
ココリコ田中が気の弱い夫を演じた「みんなのいえ」は、
唐沢寿之や田中邦衛など百戦練磨の役者をからませて
不自然さをカモフラージュ、
逆に演技臭の無いココリコ田中が良く見えました。
今回も、同じような事が言えそうです。
稲垣吾郎もどちらかといえば癖が無く、
アクも強いほうではありません。
自然体でその場に溶け込むことができるタイプです。
その分、役所広司はジェットコースターのように
強烈な人物像を演じることで、
稲垣吾郎の中途半端に見える反応を
ことごとく拾い繋げてーンを盛り上げました。
こう書くと稲垣吾郎はダメって感じになりますが、
実は案外と良かったのです。
小細工をせずに、
ただ普通に居ることができたのはかなりの力です。
やたらにオーバーアクションをするタイプだったら、
この役には不向きだったでしょう。
話は戦前、言論統制を進める
政府の検閲官VS何としてもバカバカしい喜劇を
上演したい座付き作家との脚本をめぐる攻防。
三谷モノらしく、両者とも真面目だからこそ
噛みあわない滑稽さを、情をからめて楽しく
もの悲しく見せてくれます。
いい映画だと思います。
笑の大学 スペシャル・エディション出演:役所広司 /稲垣吾郎
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