by 新宿パープルパンダ
先週はブラジルって劇団の芝居で、今度はタイトルがアリゾナですから。
でもって話にアリゾナ関係なしですから。
まあ、楽しめればいいわけで、芝居は映画のようにマス対象じゃない分自由度が高く、そこに新しい種が芽生える可能性もあるわけです。
ちょっと横道ですが、「ピンポン」のオープニングから中盤まで続く極端に長いカットバックは、芝居的にはよくある手法です。
大人計画でも観たことあったような気がする。松尾スズキの本だったかもしれないが。映像の常道としては登場人物の回想とか、ヒラメキの説明用フラッシュバック。
効果を上げるためにテクニカルに使用する手法を、ストーリーの構成に転換したのが新鮮で大胆に思えました。
で、今回の芝居ですが、ジャンルはシチュエーションコメディ。3つのエピソードを串団子にして(一貫したモチーフの串に3つのエピソードが団子にように刺さっている状態)、それぞれの話に登場する人間関係性を滑稽化しています。これも芝居的です。
映画でもトリロジーなんてやりますけど、まあどちらが鶏か卵かなんてのも……これこそ滑稽ですね。
話の舞台は、とあるホテルのラウンジ(ティールーム?)。訳ありの客たちと困り者の従業員たちが、ナンセンスかつ個性的なキャラクターで楽しませてくれます。
ちなみにタイトルの「冬の夜空はアリゾナ州」っていうのは劇中出てくる漫画家の作品名。この、男心を分からない恋愛漫画(劇中編集者のセリフ)が大ベストセラーになってしまったというのが話の端緒になり、ストーリーが進んでいくことになります。
役者さんも概ね適材適所という感じ。いいですね。
えんじ則之(という名の役者さん)に本日のMVPをあげましょう。彼が、なかなか火がつかずくすぶっていた導火線に着火した功績は大です。ライブはなかなか思惑どおりにはいきませんからねえ。
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